明けましておめでとうございます。
2017年はどのような年にしたいでしょうか。この一年の抱負や目標はあるでしょうか。新年を迎えて心機一転、仕事に対して、家族や友人や人間関係において、新たな思いで向き合おうとされている方も少なくないことと思います。
日本語のことわざに、「転ばぬ先の杖」というものがあります。物事が失敗しないように、あらかじめ十分な備えをしておくことのたとえです。転んでから杖をもっても全く意味はありません。同じように、立てた目標、抱負を現実のものとするためには備えが必要です。
聖書は人の立てる計画についてこのように語っています。
「あなたのしようとすることを主にゆだねよ。そうすれば、あなたの計画はゆるがない。」 (箴言16章3節)
「ゆだねよ」とは、聖書が記された言語(ヘブル語)では「ころがす」との意味を持つことばです。これは、物事の背後には神の支配があり、神に任せるなら私たちがたてた計画はより良いものとなることの教えです。私たちは何もしなくてもよいということではありません。神が良くしてくださることに期待してできることを行うのです。私たちは目に見える範囲で成功か失敗かを判断し、幸か不幸かを定めます。しかし、私たちよりも多くを知り、すべてをご支配なさる神は、私たちが知る以上の最善を与えてくださるお方です。神に頼る時、立てた計画はゆるがないものとなるのです。まさにこの方に頼ることこそ転ばぬ先の杖ではないでしょうか。
ある調査では、92%の人が年の始めに立てた目標達成をあきらめたり、そもそも目標を忘れて達成できなかったりするというデータも出ています。
しかしすぐにあきらめる選択をするのではなく、この1年の初めに立てた計画を神に知っていただき、神がなしてくださる結果に期待してみてはいかがでしょうか。また、神が私たちにどのように働かれるのか、人と神の関係についてさらに理解を深めるために、聖書をお読みになることをお勧めします。
「人は心に自分の道を思いめぐらす。しかし、その人の歩みを確かなものにするのは主である。」 (箴言16章9節)
(2017年 通巻260号)
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