仕事上で大なり小なりリーダー的立場にある皆さん!部下や後輩がやる気がなくて困っている・・職場に活気がなく毎日何も変わらない・・そんな悩みを感じたことはありませんか?
その時、皆さんはどのように対処しますか?もちろん叱りますよ・・とか目標を明確にして毎日達成度を確認しています・・などの声が聞こえてきそうです。でも今回はもっと簡単な別の方法を紹介したいと思います。
ちょっと古い話になりますが、1921年アメリカのU・Sスチール社(鉄鋼会社)が創設された時に社長としてむかえられたシュワッブは38才の若さでした。しかも年棒は現在の日本円に換算して約10億円。よほど鉄鋼について詳しかったのか?それとも経営能力が高かった人物と思うでしょう。ところが、彼は鉄鋼業界に詳しくもなく、経営手腕があったわけでもありません。
彼は「誰もが持っている能力をちょっとだけうまく使うことができた」に過ぎません。その方法とは・・(シュワッブの言葉)「わたしには、人の熱意を呼びおこす能力がある。これが、わたしにとっては何者にも代えがたい宝だと思う。他人の長所を伸ばすには、ほめることと、励ますことが何よりの方法だ。上役から叱られることほど、向上心を害するものはない。わたしは決して人を非難しない。」(Dカーネギー著「人を動かす」より)これでお分りでしょう。彼はどんなにやる気のない人でも、その長所を見極め、ほめて励ますことで、やる気を引き出すことができたのです。良いところを見つけてほめる・・この単純な方法で彼は多くの人の能力を発揮させ、活気のある会社へ変えていくことができたのです。
皆さんも部下や後輩の良いところをもっと見てあげましょう。・・でも欠点は目をつぶってください。そして素直にほめてあげることができれば、その人はどれだけ嬉しいことでしょう。
「心に不安のある人は沈み、親切なことばは人を喜ばす。」(箴言12:25)
(2015年 通巻201号)
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