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「部下を知り、部下を生かすリーダー」


最近、私はある団体の組織改革に取り組んでいます。多くの時間と労力をかけて、ようやく新たな改革案を運営委員会に提出するところまで来ました。

ところが、今までは改革案をまとめることが最も大切な仕事だと思ってやってきたのですが、改革案を実行に移す次のステップについて考え始めたとき、「さらに大切な仕事がある」ということに気づきました。

それは、新しい組織の中心となるリーダーを見つけなければならないということです。このリーダーは、今までの組織にはなかった新しい役割を担うことになります。新しい組織の成功はそのリーダーの働きにかかっています。ふさわしい人を選任することはこれからの課題です。

このことに関して、ピーター・F・ドラッカーはこう語っています。「私自身の経験から、偉大なリーダーとしてあげたい人物の一人が、第二次世界大戦で(米軍の)参謀総長を務めたジョージ・マーシャルです。彼は戦略を立てる際も、(後に)政治家になってからも、時間の半分を人事に費やしました。毎日、朝の数時間を使って、人事戦略を練り、今、課題となっている仕事には誰はふさわしいかを検討したのです。そしてその人物が任務を全うするにあたって、障害となるものを排除することを請け負いました。」(「組織を救う:リーダシップの条件」32ページ)

聖書の「箴言」には、ふさわしい人とそうでない人に同じ仕事をさせた結果を印象的に表す言葉があります。「忠実な使者はこれを遣わす者にとって、夏の暑い日の冷たい雪のようだ。彼は主人の心を生き返らせる。」(25:13)「愚かな者にことづけする者は、自分の両足を切り、身に害を受ける。」(26:6)

この言葉を踏まえると、ふさわしい人にふさわしい仕事を与えることが非常に大切なことが分かります。もしこのことで間違った場合は、大きな損害を受ける可能性があります。これから、新しいリーダーを選ぶときにこのことを参考にしようと思っています。皆様も、それぞれ、ご自分の置かれている場所や立場で、聖書が教えていてくれるこの知恵を生かすことができますように、おすすめします。


(2014年 通巻136号)

 
 
 

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