「額の中に救世主はいない」
- Masato Ujiie
- 2017年12月16日
- 読了時間: 2分
「あなたが苦しむことなく
成功したとしたら
誰かがあなたの代わりに
苦しんでくれたのです」
冬の朝 ふるえながら行った教会で
聞いた話
胸のおくが じいんとあたたかくなった
今もまだ あたたかい
星野富弘さんの詩画集の中から「水仙」の一篇です。この詩の中の「誰か」とは一体誰なのでしょう。
先日、レオナルド・ダビンチの描いた油絵が、クリスティーズにて競売にかけられました。史上最高の落札額で、日本円で約508億円とのことでした。とてつもない金額です。その油絵とは「サルバトール・ムンディ」といって「世界の救世主」と訳されています。つまり、イエス・キリスト様を描いた絵画です。この絵画は「幻の作品」として注目され、一時は偽物かと疑われた作品でした。落札者は明らかにされていませんが、ひとりの人の所有になりました。「世界の救世主」とはどんなお方なのでしょう。
もうすぐクリスマスです。クリスマスはイエス・キリスト様がお生まれになった日です。神様は私たちを愛するために、この世界に「光」として神の子イエス・キリスト様をくださいました。イエス・キリスト様は十字架にかかるため「死ぬために」お生まれになりました。それは死の原因である罪から私たちを救うため、私たちの身代わりとして罰をうけるためでした。神様は神のひとり子の命をくださったのです。「ここに愛がある」と聖書は語っています。私たちの命はイエス・キリスト様の命とひきかえにするほど「高価で尊い」のです。イエス・キリスト様は額の中におられるお方ではありません。神様のくださる「永遠の命」は無償で、イエス・キリスト様を信じるすべての人に与えられるのです。
あなたは星野さんのように、クリスマスに教会に来てみませんか。きっとお金では買うことのできない「命」を見つけることができるでしょう。
「人は、たとい全世界を得ても、いのちを損じたら、何の得がありましょう。」(マルコ8:36)
(2017年 通巻297号)
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