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しっかりとした基盤の上に


イエス様はしばしば日常生活からのたとえ話を、ユーモアをまじえて教えました。有名なたとえは自分の家を築こうとした二人の男の話です。一人目は「賢い人」と呼ばれ、岩の上に家を建てました。地面を深く掘り下げ、土台を据えるには手間がかかりましたが、しっかりとした家が出来ました。雨が降り、洪水になっても、その家は倒れませんでした。

二人目は「愚かな人」と呼ばれました。彼は出来るだけ早く建てたかったのです。自分にとって一番やりやすい方法を選び、砂の上に建てました。砂の上に建てられた家は、土台が弱いせいで、雨が降ったら倒れてしまいました。誰も、そのような家は建てようとしなかったと思いますが、当時の人にとっては分かりやすい、ユーモアのあるたとえです。

しかも、非常に現実的なたとえだと思います。あなたの同僚や知り合いを思い浮かべると、以上のたとえに出てくる「賢い人」「愚かな人」に似ているような人がいないでしょうか。「賢い人」のような人は、時間と手間がかかっても、いつも正しい仕事をします。「愚かな人」のような人は出来るだけやりやすい方法で仕事をします。短期的に良い結果が出るかも知れませんが、時間が経つと仕事のあらやミスなどが現れ、大変なことになります。「愚かな人」タイプの人の同僚はかわいそうです。その穴を補わなければならないからです。

イエス様がこの話を語ったのは、仕事だけではなく、人生の基礎は良いかどうかを考えさせるためです。イエス様は「私の言葉を聞いてそれを行う者はみな、岩の上に自分の家を建てた賢い人に比べることができ、私の言葉を聞いてそれを行わない者はみな、砂の上に自分の家を建てた愚かな人に比べることができます。」と教えました。〔マタイ7:26-29〕この話では、洪水は、どうしても起こる、人生のトラブルを意味します。イエス様を信じ従うとトラブルがなくなるわけではありませんが、トラブルがあっても、しっかりとした基盤の上に立っているので、トラブルを通り抜けることができるのです。どうぞ、仕事の基盤、人生の基盤をしっかりとしたものにしてください。


2012年 通巻 65号)

 
 
 

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