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「クリスマスに備えて」


 クリスマスシーズン真っ只中の今、どこを歩いても街はクリスマス一色。店ではクリスマスソングが流れ、夜にはイルミネーションが街を彩らせています。街を歩いてはクリスマスプレゼント候補の多さに目移りするほどクリスマス商戦は佳境を迎えていると言えるでしょう。

 教会では12月25日をクリスマスとし、イエス・キリストの誕生を覚えてお祝いする時を持っています。過去に目を向けるのです。そしてその時に備える期間として、4週間ほど「アドベント(待降節)」と呼ばれる期間を過ごします。今現在の生き方を見つめなおすのです。それだけではなく、未来に対する視点もあります。今回はこの「アドベント」について紹介したいと思います。

 アドベントには「あらわれ」の意味があり、イエス・キリストが誕生した歴史的事実を覚えるとともに、やがてイエスが再び来られる日を待ち望むという期間でもあります。イエス・キリストの誕生は、それより何百年も前から預言されていたことでした。

 「ベツレヘム・エフラテよ。あなたはユダの氏族の中で、あまりにも小さい。だが、あなたからわたしのためにイスラエルを治める者が出る。その出現は昔から、永遠の昔から定まっている。」(旧約聖書ミカ書5章2節)

 この聖書のことばは、今から約2700年前のイスラエルで語られた言葉です。日本ではまだ弥生時代が始まった頃。貧しさや圧政に苦しんでいた人たちに神は、救い主があらわれることの約束と希望を語りました。当時の人たちはこの神のことばを信じ、救いの希望を持って救い主を待ち続けていたのです。そして今から約2000年前に預言の通りこの地上に生まれたイエス・キリストは、聖書において再び来られると私たちに語られています。

 「見よ、わたしはすぐに来る。それぞれの行いに応じて報いるために。わたしは報いを携えて来る。」(黙示録22章12節)

 アドベントは、クリスマスを喜び楽しむだけでなく、これから再び来られる救い主を覚えて待ち望む、その時に備える意識を持つ時期でもあります。今を楽しもうとするクリスマスの雰囲気の中で、過去、そして未来への意識をも持っていただけたらと思います。

(2018年 通巻337号)

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