有名な経営学者、社会学者であるピーター・ドラッカーのある言葉を引用しましょう。
「あなたの上司を過小評価するな!彼はひどく無知な人に見えるかも知れないが、あなたが過小評価してしまうと上司が立腹し、あなたが彼を考えたと同様に、あなたについて考えるだろう。」
先週のパンフレットでは、ビジネスの成功の鍵は「正しい関係」であると述べました。すなわち、神様との関係、また人との関係が順調にいっているなら、本来の意味で成功に至るということを見ました。当然のことに、職場での関係の中では、上司との関係がとても大事です。その理由は、上司には権威があるからです。ドラッカーの言葉はこのことを背景にしています。また、次の聖書の言葉はそれを明らかにしています。「王の恐ろしさは若い獅子がうなるようだ。彼を怒らせる者は自分のいのちを失う。」
もちろん、聖書が書かれた3000年前の社会の表現が使われていますが、「王」を「上司」に、「いのち」を「仕事」や「ボーナス」、「昇進の可能性」に置き代えると今日の社会に当てはまるでしょう。
上司とうまく関わるには上司には確かな権威があることを念頭に置き、それを尊敬する必要があります。このように上司のことを考えるのは変に感じられるかも知れませんが、これはとても現実的で、上司との関係に役立つ事柄です。次の質問に答えて、あなたと上司との関係をより良いものにする一歩を踏み出してみませんか。
あなたの上司を思い浮かべてください。どのような人でしょうか。密かに、上司を過小評価してしまっていませんか。
また、上司の怒りを避けるために、上司の怒りを引き起してしまうことは何であるかを具体的に考えてください。上司によって、その「具体的なこと」は違っていますけれども、それを認識し、そのことを避けるように注意を払うことが大切です。
(2011年 通巻 4号)
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