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友人を借りるのは良いことなのか


最近、「彼女・友人をレンタル、心を満たす 食事やおしゃべり…」というタイトルの記事※を読んで、考えさせられました。

記事は、「レンタル・フレンド」(友人を貸し出す)というサービスをしている会社についてでした。友人を借りる方々は様々です。ある60代の方は妻に先立たれて、一人で出かけるのは難しいと感じ、サービスを利用しています。また、別の30代の男性は、毎日機械に向かい合う仕事をし、月1回のささやかの楽しみとして「レンタル・フレンド」と一日を過ごします。同僚や恋人がいる20代の女性は、その人々に本音を出せないゆえに、「レンタル・フレンド」を利用して、自分の悩みを話します。成長しているこの会社の社長は「日本はモノがあふれて豊かになったが、精神的には必ずしも豊かとは言えない。」と話しています。

私は社長の言葉に深く考えさせられました。モノの豊かさに比べて、精神的には必ずしも豊かではないという現在の日本の優先順位はどうなっているかということです。先ほどのサービスは、様々な人々の様々な精神的な必要に応えているようには思えるのですが、本当に応えているのだろうかとも考えます。本来ならば、普通の人間関係、地域社会や同僚の関係の中で、彼らの精神的なニーズが満たされるはずではないのかと思いました。普通の人間関係で満たされなければならない精神的満足が有料サービスになってしまうのは残念なことです。

聖書には、次の言葉があります。「野菜を食べて愛し合うのは、肥えた牛を食べて憎み合うのにまさる。」(箴言15:17)

「野菜」は質素な生活を表し、「肥えた牛」は経済的な豊かさを表しています。良い人間関係は経済的に豊かになることより大切だと教える言葉です。もちろん、良い人間関係を保ちながら、経済的に豊かになることを否定するものではありません。経済的な豊かさを追求するあまり、人間関係が犠牲になるのは残念なことです。

先ほどの社長の言葉と聖書の言葉を参考にして、御自分の優先順位を考えてみることをお勧めします。また、HFBの無料の聞き屋サービス(詳細はホームページをご覧ください)を活用してくださることや、教会を訪ねていただくこともお役に立てると思います。

※朝日新聞デジタル 10月27日(日)11時16分配信  


(2013年 通巻122号)

 
 
 

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