この言葉は、安全標語の大会で佳作に選ばれた作品の一つです。以前私の会社から応募した作品の一つです。責任ある立場の人は、過ちを犯した人に叱責しなければならないことがありますが、感情をそのままぶつけるような叱り方にならないように注意しなければなりません。その人の立場に立って過ちの原因を探り、話すことが大事です。叱った後で後味の悪い思いをしたことのある人も多いと思います。相手が傷ついたり、信頼関係が失われた だけで、問題が全く改善されなかったとしたら残念です。 先日テレビの対談でノーベル医学・生理学賞を受賞した山中伸弥教授が、今は亡き親友、平尾誠二さんの人を叱る時の4つの心得を紹介していました。平尾さんは神戸製鋼のラグビーの選手であり、又日本代表監督も務めた人でもありました。リーダーとして多くの人から慕われていました。平尾さんが人を叱る時の4つの心得としていた事は、
○怒るのはやった事を怒るので、人格まで責めてはいけない。 ○人と比較しない。 ○くどくど怒らない。 ○最後に必ずフォローする。 この言葉が今も忘れられないと山中教授は話していました。ところが、この言葉を聞いた翌日、大学に行ってくどくどと1時間も部下を怒っている自分に気がつき反省しましたと、苦笑しながら話していました。平尾誠二さんが言った4つの心得は大切な示唆を与える言葉です。 聖書で「知恵ある者」とは、人の叱責、忠告に耳を傾ける者だと教えています。聞き手でもある私達にとっても叱責の言葉を受け入れることは、勇気のある態度といえるかもしれません。いつも謙遜に人のアドバイスに耳を傾けたいと思います。 「悟りのある者を一度責めることは、愚かな者を百度打つよりもききめがある。」箴言17章10節
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