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本当に悪いのは誰?


1989年にスティーブン・R・コヴァー博士が書いた「7つの習慣」(キングベアー出版)は38カ国に翻訳され、全世界で2000万部のベストセラーとなりました。皆さんの中にも読んだ方がいらっしゃるのではないでしょうか?

この「7つの習慣」の第一の習慣「主体性を発揮する」では、「決して他人のせいにしない」ということが書かれています。「上司とそりが合わなければ『あんな上司は早くいなくなってしまえばいいのに』と、みんな他人のせいにしてしいます。しかし、「他人は完全にコントロールできるものではありません」だから、コントロールできない対象に愚痴をこぼしても意味がありません。状況を改善したいなら、コントロールできる対象である『自分自身』に働きかけるしかありません。上司の悪口を言うのをやめて自らの欠点を正すようにしましょう。

というものです。

世界中の人々が自分を変えようと取り組んでいる第一の習慣。しかし、なんとこの内容は、今から2000年前にイエス・キリストが弟子に向って語った言葉として聖書に記されてるのです。「また、なぜあなたは、兄弟の目の中のちりに目をつけるが、自分の目の中の梁には気づかないのですか」(マタイ7:3)自分の欠点を棚にあげて、他人を責めるのをやめるように、と言ったのです。

他人の批判をしたところで、状況は変わるでしょうか?他人を批判して良い結果をもたらした、などという話しを聞いたことがあるでしょうか?返って、ストレスがたまって、自分自身を追い込むことにしかなりません。状況を変えるには自分自身を変えるしかないのです。

上司や部下と反りの合わないことも多いでしょう。しかし、欠点のない人間などいません。他人のせいにする前に、自らの欠点を正すことが必要です。他人を批判するエネルギーを、自分自身を変えることに使ってみてはいかがでしょうか。


(2011年 通巻 26号)

 
 
 

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