職場でのモチベーションを高める方法の一つとして、「プラス思考に考えよ」ということが言われることがあります。
例えば、あなたに「ある国で帽子を販売しなさい
という指令が下ったとします。しかしその国の人々には帽子をかぶる習慣がありません。そこであなたは「皆が帽子をかぶらないなら売れるわけがない」と考えるでしょうか。それとも「誰も帽子を持っていないなら、チャンスは無限だ」と考えるでしょうか。言うまでもなく、後者の方がヤル気は高まるでしょう。前者であれば、その国への進出はあきらめますし、後者であれば何とか販路を開拓しようと動き出すのではないでしょうか。
このように、目の前の事実は同じでも、それをどのように認識するかによって、その人の感情が決まり、その後の行動も決まってきます。聖書はこのことを何千年も前から指摘しています。「考える内容に注意しなさい。あなたの人生を形造るものは、あなたの考え方だからです」(箴言4:23)
しかし、長い人生にはどこを見渡してもプラスに考えることのできないような状況が起こることがあります。八方ふさがりで、どうしたらよいか分からない、どこを見ても希望がないように思える状況です。しかし、聖書にはこのようにあります。
「神を愛する人々、すなわち、神のご計画に従って召された人々のためには、神がすべてのことを働かせて益としてくださることを、私たちは知っています。(ローマ8:28)
聖書は、神様を自分の人生の主(主人)として認める人々には、「すべてのこと」つまり人の目には悪いことのように見えることであっても、プラスの材料となる、と教えて下さっています。神様はすべての事柄を用いて、その人を成長させてくださる、人生にプラスになるように働いてくださると語っていて下さいます。
このように考えると人生に対する見方がまったく変わってきます。私たちの人生には無意味なことは一つもありません。私たちを愛してくださる神様を認める時に、本当の意味での「プラス思考」に切り替えることができるのです。
(2011年 通巻 24号)
Comments