このパンフレットをお読みになっている方であれば、人生を正しく生きるための知恵について関心があるのではないでしょうか。聖書の「箴言」にはそのような知恵に関することわざと表現が集められています。箴言が扱うテーマは幅広く、例えば、夫婦の関係や政治のあり方についてのことわざもあります。しばしばこのパンフレットは箴言の表現を引用して、それを現在の日本に適用しようとしています。今日のパンフレットは「箴言」の初めにある、知恵を得る態度に関する教えを扱います。まず箴言2章2節から6節をお読みください。 「あなたの耳を知恵に傾け、あなたの心を英知に向けるなら、もしあなたが悟りを呼び求め、英知を求めて声をあげ、 銀のように、これを捜し、隠された宝のように、これを探り出すなら、そのとき、あなたは、主を恐れることを悟り、神の知識を見いだそう。主が知恵を与え、御口を通して知識と英知を与えられるからだ。」(『主』は神様を意味します。)
この箇所から知恵を得るために必要な4つのステップを上げてみます。
自分が何に影響されているかに注意すること。私達が聞くもの、心を向けているものは当然、私達に影響を与えます。それが知恵に至るものかどうかを考える必要があります。
知恵を積極的に求めること。自分には限りがあり、他の人の手助けが必要と認める必要があります。また、その手助けを積極的に求めることが勧められています。
諦めずに、一生懸命知恵を得ようとすること。現代のような機械のない当時は、銀を捜すために多くの労力が必要でした。しかし銀は多くの努力を払う価値がありました。知恵を求める態度が銀を求める熱心さに例えられています。
最終的に神様が知恵の源であることを知ること。全てのことをご存知で、全ての人の心の必要をご存知の神様だけが真の知恵を与えることができます。神様に信頼し、知恵を求めることは最もふさわしい態度です。
この4つのステップは、だれにでも実行にうつすことができる神様の知恵です。
(2012年 通巻 39号)
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