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自分を知る


中国の偉大な戦略家であった孫子の兵法の中に、「敵を知り己を知れば、百戦して危うからず。」という有名な言葉があります。戦争と社会人として働くことは同じではありませんが、相手を知り、自分を知るということは、誰にとっても良いアドバイスです。一人ひとりには違う相手がおり、また他人とは違う自分がいます。しかし、相手にも、自分にも共通点があります。皆は同じ人間です。相手や自分を知るためには、人間はどのような者であるかを知っている必要があります。

人間が存在している理由は何でしょうか。また、どのような存在でしょうか。ある説明によると、人間はただ進化の産物で、偶然に生まれたので特定な目的はなく、この世の人生しか存在しません。一方で、社会や家族のためにあなたのベストを尽くせば、死後には報われるという考えもあるようです。

聖書によると人間一人ひとりは愛をもって神様に造られたのです。人間の存在、またあなたの存在は偶然ではありません。ある聖書の詩にはこうあります。「主よ。あなたは私を探り、私を知っておられます。それはあなたが私の内臓を造り、母の胎のうちで私を組み立てられたからです。」また神様が私達をお造りになった目的は、私達が永遠に神様を喜び、神様に喜ばれるように生きるためなのです。

このことが正しいなら、どのようなことが言えるでしょうか。まず、あなたも、職場の一人ひとりも、尊い存在です。神様の愛される作品であるからです。皆さんが神様に造られて、神様のために存在しているので、皆同じ価値があります。見習いの研修生と社長の役割は違いますが、存在の価値は同じです。あなたは職場で、あなたの行動や言葉の使い方は、一人ひとりの存在価値を認めているものでしょうか。

この考え方から導き出される結果はまだありますので、次回もこのテーマを扱いたいと思います。


(2011年 通巻 16号)

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