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自分を知る第3


「人間」という存在をどのように評価すると良いでしょうか。モーツァルトの音楽、北斎の絵、医学技術の進歩、マザー・テレサの行動などを考えると人間はすばらしいと思わされます。一方、新聞を読むと殺人事件、戦争、飢饉、子供に対する虐待、地球温暖化などのニュースに直面し、人間はいかにひどいことをしているか考えさせられます。

矛盾している、この二つの人間の側面をどのようにして理解すれば良いでしょうか。あの人が偉い、あの人が悪いと簡単に説明できる問題ではありません。いわゆる「偉い人」も悪いことができるし、「悪い人」も良いことができるからです。

聖書は、一人ひとりには良いことができる将来性があると教えています。「神は人をご自身のかたちとして創造された。」(創世記1章27節)と書いてあります。神様の形に造られたことは外的なことではなく、人間の本質を表しています。人間は互いに、また神様との愛の関係を持つことができ、また、神様から賜物が与えられて、非常に良い物を作る、良い行動ができる潜在能力を持っています。

同時に、誰でも、自分の賜物を自己中心的に用いることがあります。良い結果を出せる賜物も、悪い結果を出すために使われる可能性があります。「すべての人は、罪を犯したので、神からの栄誉を受けることができません。」(ローマ3章23節)

一人ひとりに神様から良いことができる潜在能力が与えられているのと同時に、その能力を悪いことのためにも使えるとしたら、職場でどのようなことに気をつけるとよいでしょうか。

まず、一人ひとりの賜物を生かせる職場の雰囲気やシステムが大切です。見学したトヨタの工場を思い起こします。生産ラインの人々が自由に自分の働いている場所を働きやすいようにデザインすることができました。一人ひとりが様々な部品を作っていたので、様々な工具が必要でした。その場で働いている人がデザインすると効果的に働けるとの説明でした。人々が神様に与えられた潜在能力を生かす労働システムの一例ですが、あなたの職場では、どのようにして、このことを生かすことができるでしょうか。

来週はこのパンフレットの続きがあります。


(2011年 通巻 18号)


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