札幌ドームに野球を観に行きました。その日は4万人に迫るほどの観客が入っていました。ゲームを楽しみながら、この多くの人を見て、ふと思いました。「日本では、1年間に自殺する人が、この位いるんだな。」何故こんなにも多いのでしょう。人生の目的や価値を見い出せず、孤独で寂しく、絶望した結果なのでしょうか。
チャップリンの「モダンタイムス」を見たことがあります。機械や携帯電話に追われ、ふと考えると、自分という存在が薄い現代のコンピューター社会と同じように見えます。朝同じ時間に起きて、会社に行き、自分に与えれらた仕事だけをして、同じ時間に帰ります。会社の歯車の1つというよりは、大きな歯車に追われているようです。毎日疲れ果て、自分のことや他人のことなど考える余裕もありません。
北海道では、1日に約4人が自殺で亡くなっているとの統計があります。自殺には病苦、経済苦をはじめ様々な原因があると思われるが、主に4つの理由があると考えられています。
生きる目的が判らない。
生きがい、喜びがない。
私は一人ぼっち。(孤独。)
私は誰にも愛されてはいない。(必要とされていない。)
あなたには、自分のことを気にかけ、心配しれくれる人がいるでしょうか。「心を許して話のできる家族や友人がいますか?」と尋ねられ、「はい。」と言える人は幸せな人です。私たちは、どこであっても人のことを気にかけ、心配することのできる存在でありたいと切に願います。そして、自分のことを心配してくださる方がいる人は幸せな人です。
「あなたがたの思い煩いを、いっさい神にゆだねなさい。神があなたがたのことを心配してくださるからです。」(聖書のペテロの手紙第一5:7 )
(2011年 通巻 25号)
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