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「早く起き、遅く休み-それはむなしい」


 先日、とても驚かされる新聞記事を読みました。昨年8月に、マイクロソフト社が「ワークライフチョイス チャレンジ2019夏」という働き方改革を推進する自社プロジェクトを試験的に実施し、週勤4日・週休3日に加え、正社員には特別有給休暇を取得させたというのです。


 世界で最も労働時間が長く、また睡眠時間が最も短い国の一つとされる日本で、このような試みがなされたことは、とても大きな意味があると思われます。数年前から政府主導で、過労死を防ぐための法律の見直しや、「プレミアムフライデー」などの労働時間短縮のための対策を取ってはいますが、十分浸透しているとは言えず、さらなる取り組みが必要でしょう。


 今回のマイクロソフト社の試みでは、会社と社員とその家族、そして社会に利益をもたらすことを目指しました。会社ですから生産性も大切でしょう。けれども、結果としてそれが約40%上昇したというのです。他の要因も含まれるようですが、それにしても予想外な結果だと思います。しかし、聖書は何千年も前から、長時間労働のむなしさを指摘しています。「あなたがたが早く起き、遅く休み、労苦の糧を食べたとしても、それはむなしい。実に主(神)は愛する者に眠りを与えてくださる。」(詩篇127:2)


 神様は人間をただ働かせるためだけに造ったのではなく、家族や他の人々との関係を十分に楽しむために、それに何よりも神ご自身との関わりを楽しむために造られたのです。ですから、私たち人間がこの事実を無視して長く働いても、一時的に良い結果が出るかもしれませんが、最終的にはむなしさに行き着きます。今回のマイクロソフト社の試みは、このことも表しているように思います。


 しかし、このパンフレットを読んでおられる多くの方は、長時間労働を避けられない状況の中に置かれているかもしれません。他社がこのような前向きな試みをしても、自分には関係がないと感じるかもしれません。その気持ちはよく分かります。けれども、長時間労働のむなしさを昔から指摘している聖書には、難しい状況にいる人々のための知恵と慰めも書かれています。どうぞ、HFB聖書研究サービス(無料)で、聖書の教えをご自分で味わってみて下さい。お申し込みをお待ちしています。


#(2020年 通巻383号)

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