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「他人を赦す力」


 クリスチャンになったからといって、怒りや苛立ちの感情が消え去るわけではありません。職場でも、自分の考えた通りに仕事が進まないとついつい腹を立て、イライラしてしまうことがあります。「こうあるべき」という自分中心なルールで物事をジャッジしてしまい、その故に悩んだり、苛立ったりするのです。


 近年、「アンガーマネジメント」という、怒りを制御するための心理療法プログラムが注目されています。怒りを制御することで、ストレスの減少、パワハラ防止、仕事の生産性向上、適切な解決策による、教育や指導の質の向上が期待されます。


 ところで、一歩下がって俯瞰的(ふかんてき)に社会を見ると、筆者自身を筆頭に完全に正しい人、完璧な人など、この世界に存在しないということがわかります。自分自身が、時にはミスも犯す弱く不完全な存在であるという現実に向き合うと、他者をゆるせると思うのです。聖書は、人が皆不完全であること、しかし、不完全なままで愛し合い、ゆるし合う道を教えています。


 "義人はいない。一人もいない。" ローマ人への手紙 3章 10節


 "互いに親切にし、優しい心で赦し合いなさい。神も、キリストにおいてあなたがたを赦してくださったのです。" エペソ人への手紙 4章 32節


 欠点の多い、自己中心的な人間同士が愛し合い赦し合えるようになるためには、まずは、自分自身の不完全さを真っ直ぐに見つめることからはじまると思うのです。ちょっと辛いですよね、でもそれが出発点であるように思います。そして、自分の不完全さを見つめるだけで終わってしまっては単に「自分ってだめだな」「自分ってどうしようもないな」というマイナス感情に心が占拠されて終わりです。しかし、それで終わりではないのです!


 神は、そんな「どうしようもない私」に対して、「お前を愛しているし、お前の罪も赦している。不完全であろうが、欠点があろうが、お前を宝のように高価で尊いと思っているよ。だから今日、今、ありのままのお前で私のところに来なさい。」という愛のメッセージを「聖書」を通して語っています。ここに人が不完全でありながら、愛し合い、ゆるし合える秘訣があります。


 そのように、喜びや平安を与えるメッセージに溢れている聖書を是非読んでみてください。

(2022年 通巻434号)

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