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「石狩川の源流をたどる」


 昨年ほどではありませんが、今年の札幌も暑い夏でした。筆者の自宅近くには創成川が流れていますが、暑い日に水の流れや緑の木々を見ていると、都会の中でも少し涼しい気分になります。この創成川は、豊平川から分岐して流れてきます。豊平川は最後に石狩川と合流し、日本海に注ぎます。


 以前、夏休みにドライブで石狩川沿いを走ってみたことがあります。層雲峡は、石狩川が大雪山を削ってできた峡谷です。その層雲峡の手前にあるキャンプ場で一泊し、さらに上流を目指しました。ダムでできた大雪湖を越えると、水量が少し減ってきます。さらに林道に入ると、石狩川は石狩沢という名前になります。車で行ける所まで行き、沢の水に触れて、引き返しました。

 この石狩沢の更なる源流は、石狩岳(標高1967m)という山にあります。学生時代、苦労して石狩岳の登山道を登ったことを思い出しました。ここから石狩川が始まり、数多くの流れを集めて成長していきます。そして大地を潤し、多くの命を育み、海に注いでいくことを思うと、感慨深いものがあります。

  新約聖書には、以下のようなイエスのことばが記されています。

 「だれでも渇いているなら、わたしのもとに来て飲みなさい。わたしを信じる者は、聖書が言っているとおり、その人の心の奥底から、生ける水の川が流れ出るようになります。」(ヨハネの福音書 7章37,38節)

 人生を川の流れに例える人もいます。夏の思い出をたどりながら、人はどこから来て、どこへ行くのか、自分の心の源流はどこだろうかと思い巡らせました。聖書には、イエスを信じる者の心の奥底から、生ける水の川が流れ出る、と書かれています。心に渇きを覚えたら、決して尽きることのない、きれいな川の水を飲んでみてはいかがでしょうか。


(2022年 通巻433号)

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