top of page

「聞く耳を持つ」

  • 執筆者の写真: Masato Ujiie
    Masato Ujiie
  • 4月20日
  • 読了時間: 2分

兵庫県の斎藤知事をめぐる騒動がなかなか収まりません。記者会見の様子を報道等で見ましたが、記者の質問と知事の答えが噛み合っていないように感じました。記者は何度も同じ質問を繰り返し、知事は何度も同じ答えを返していて、互いの意見の隔たりはとても大きいように思いました。

斉藤知事の支持者と反対者との関係も同じようです。ネットには互いの主張を展開した動画が多くアップされていますが、互いの意見を顧みる雰囲気はあまり無いように思います。

このパンフレットでは、どちらが正しいと論じるつもりはありませんが、あるテレビの解説になるほどと思いました。ネットでは自分の嗜好に合った動画が次々と自動的に表示されるため、例えば知事に賛成している人は賛成派の動画ばかりを見ることになり、自分の見ているものが多数派で真実と考えやすくなるとのことでした。

Z世代とも呼ばれる若者はスマホを使いこなし、多くの時間を費やしてさまざまなことを知っていますが、たまに「こんなことも知らないの?」と驚くことがあります。情報機器を駆使し非常に多くの情報を知っていても、実は自分が関心のある情報にしか接していないということなのかも知れません。

聖書にはこのような言葉があります。「そしてイエスは言われた。『聞く耳のある者は聞きなさい。』」(マタイ4:9)

聞き方に注意して、聞こうとする姿勢で耳を傾けなければ、イエス様が言っておられることが分かりません。イエス様は人々にご自分の教えを人々に押し付けたり強制することはありませんでした。聞く気持ちがなければ、どんな素晴らしい内容でも理解できないからです。

 仕事でも勉強でも同じと思います。どんなに素晴らしい情報でも、偏見があったり聞く耳がなければ、その価値に気づくことができません。ただ、自分の中にある偏見に気づくことはなかなか難しいでしょう。まずは自分には偏見があるかも知れないという前提に立って、謙遜に相手に耳を傾けたいものです。

 

 HFBでは新年度にあたり、聖書研究サービス(全4回)のご案内をさせていただきます。この機会にぜひご利用ください。

 

(2025年 通巻491号)

 
 
 

Comments


© 2018 札幌希望の丘教会. Wix.com

bottom of page