「退職再雇用になって思う」
筆者は、今年の4月に退職再雇用になりました。仕事の忙しさはあま
り変わらないですが、給与はかなり減りました。社外の知人に聞いて
も、そのような処遇は珍しくはないようです。社内で、同じ境遇の方々
を見ても、多少の不満はあるものの、あまり文句を言わないで仕事に取
り組んでいるようです。さて、自分として、これから先の数年、何をモ
チベーションに仕事に取り組んでいけば良いのかと考えます。
退職再雇用になって給与が減っても、現役時代同様の感覚で「若い者
には負けない」という気概を胸に働くような気持ちも全く無い訳ではな
いのですが、実際には、そのような気持ちがもはや自分の心の中で大き
なウェイトを占めていないことに気付きます。
では、減額とはいえ給与をもらえることに感謝して、会社に恩返しし
て貢献したいという純粋な思いで働くというような思いもゼロではない
ですが、ほぼ無いに等しいのが正直なところです。
現在の心境は、「一日一日、与えられた仕事に誠実に取り組むことを
喜びたい」という思いに一番近いかもしれません。ただ徒に時間をつぶ
して終業時刻を待つような仕事の仕方でもなく、業績を上げることに必
死になるのとも違います。
聖書には次のことばがあります。
“落ち着いた生活をし、自分の仕事に励み、自分の手で働くことを名誉
としなさい。外の人々に対して品位をもって歩み、だれの世話にもなら
ずに生活するためです。"
第一テサロニケ4章 11~12 節
この聖書のことばから、仕事について一つの大切な視点を教えられて
いるように感じます。仕事の価値は、職業の種類や給与、肩書き、業績
だけで決まるものではなく、今日、自分に与えられた仕事を誠実に行う
ことそのものに意味があるとも読めます。
あと何年務めることができるかはわかりませんが、今日一日の仕事に
改めて誠実に取り組んでいきたいと思います。
(2026 年 通巻520号)




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