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検査データ改ざんの原因 ― 人の心

鉄鋼メーカー「神戸製鋼所」は、検査データの改ざん問題によって、大きく揺れました。昨年10月に、アルミや銅製品などの検査データを改ざんしていたことが発覚して以来、605社にものぼる会社に、品質基準レベルをクリアしない製品が売られていた事が明るみに出ました。しかも、その製品は飛行機や車、電車、原子力関係に使われたそうです。神戸製鋼所は4月から新しい社長と副社長を迎えると共に、検査記録作成を自動化することによって、今後、このような不正を防止しようとしています。


この問題に関する調査によると、70年代に始まった不正が、その不正に関わった社員の昇進や移動に伴って、結局グループ会社を含む、計23の工場に及んだそうです。


聖書には次のような言葉があります。「支配者が偽りのことばに聞き入るなら、従者たちもみな悪者になる。」(箴言29:12)まさに、この事件を説明する言葉ではないでしょうか。不正を認める者の影響力が大きくなるにつれて、その人の下で働く人も増え、悪影響を及ぼしたようです。もちろん、検査記録作成の自動化によって、不正を犯す機会を少なくすることはできますが、最終的には、人の心の問題です。最初に不正を行ってしまった人は、「正しいことではないのはわかるけど、事情が事情だし今回1回だけなら大丈夫だろう、大きな問題にはならないだろう」と思ったかもしれません。正直に自分自身の行いを振り返ってみれば、同じような誘惑に負けたことはないでしょうか。実はすべての人間は、正しい事ではないと分かりながら、その正しくない事をしてしまうのです。パウロという人がその事実についてこう現しています 「では、どうなのでしょう。私たちは他の者にまさっているでしょうか。決してそうではありません。私たちは...すべての人が罪の下にあると責めたのです。それは、次のように書いてあるとおりです。『義人はいない。ひとりもいない。』」(ロマ3:9-10)


しかし、同時に聖書には、良い知らせもあります。それは、私達がそのような存在であっても、神様は私達を愛し、私達を罪の下から解放しようとしてくださり、新しい心も与えようとしてくださっているという事です。私のような者の心は、やはりそのような救いを必要としています。


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