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「酒に嘲られたパイロットたち」

10月28日に日本航空(JAL)の副操縦士が英国のヒースロー空港で逮捕されました。乗務員用バスの運転手が、乗務直前の副操縦士が酒臭いことに気づいて警察に通報したそうです。警察が調査したところ、規定値の9倍以上のアルコールが検出されました。酒に酔った状態で操縦かんを握ろうとしていた副操縦士は、乗客の命を預かっている責任感を完全に失っていたと言わざるを得ません。


また、その数日前の10月25日には、全日本空輸のグループ会社の機長が、乗務の前夜に多量のビールを飲みました。翌日は体調不良のため乗務できず、国内線5便に影響が出ました。これらの事件を受けて国土交通省では、日本の運行乗務員の体調管理基準を新たに設ける方針のようです。


旅客機の機長になるには、長く難しい訓練を受けなければなりません。また、職業紹介ホームページによると、パイロットに求められる能力は、責任感と判断力、そして体調管理だそうです。上記のパイロットは、採用された当初は、この能力を満たしていたはずですが、いつの間にか変わってきて、責任感も判断力も失ってしまい、体調管理さえもしないようになりました。その原因は酒です。この事件のニュースを読んだ時、ある聖書の言葉を思い出しました。「ぶどう酒は嘲る者。強い酒は騒ぎ立てる者。これにおぼれる者はみな、知恵がない。」(箴言20:1)また、「ぶどう酒が赤いとき、杯の中で輝くとき、滑らかにこぼれるとき、それを見てはならない。後になると、これが蛇のようにかみつき、まむしのように刺す。」(箴言23:31-32)


二人のパイロットは、酒におぼれて多大な迷惑をかけてしまいました。けれどもこの事件は、現代社会の酒に対する態度がもたらす結果でもあると思います。上司や同僚、そして友達に、頻繁に酒を飲むように促されると、拒むことができず、段々自己管理ができなくなり、ついには、大きな問題を引き起こしかねない状態になるのです。ですから聖書は、酒の危険性を知らしめて、問題を引き起こさないよう私達に注意を促しているのです。知恵を働かせ、酒におぼれないよう自己管理すべきだと。そうすれば、あなた自身、またあなたの家族や仕事も守られるでしょう。


聖書の詩の中に、神様の愛はぶどう酒にまさって麗しい、という一節があります。その愛を「飲めば」誰でも満たされます。あなたも教会に足を運び、その愛を飲んでみませんか。   

                     

#(2018年 通巻335号)


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