悪賢いという言葉があります。悪い事をしようとする知恵を働かせる人のことを言っています。
私たちはパソコン、スマートフォン又は携帯でメールのやり取りを行っています。しかし、世界で配信されている8割以上のメールは実はスパムメール(迷惑メール)というものだそうです。
また、コンピュータウィルスによってコンピュータが正常に動作しなくなる事があります。そのウィルスは色々なところで作られていて、スパムメールを開いたり、ウェブサイトを開くとウィルスに感染してしまいます。
私は、自分の仕事の関係で、直接被害にあうことがあります。
以前、ある施設のパソコンがウィルスに感染して業務ができなくなる事がありました。
その施設は三日間もパソコンが使えず、その復旧に私は3日間徹夜作業を行いフラフラになった経験をしました。原因はインターネットからの感染で、ウィルス対策ソフトを設定していない端末があったためでした。
いったい誰が何の目的でウィルスソフトを作成するのかと思い腹が立ちました。
このような事をする人は結構愉快犯が多いという事を聞きます。
「悪事を働こうとたくらむ者は、陰謀家と言われている」(箴言24:8)
陰謀家というのは、ある目的のために計画を立てて準備を行い、悪事を実行する人のことです。
この悪事は、感情的に突然起こしてしまった悪事よりたちが悪いとされることが多いようです。
このような人たちは自分なりの動機をもっています。そして、他の多くの人々の迷惑よりも自分中心の考えを優先します。
そしてその犯行は私たちが想像する以上に組織的で国際的である場合が少なくありません。聖書によると、人の心は容易に悪に傾くとあります。良いことで団結するよりも、悪いことで団結しやすい性質があるのです。「彼らの足は血を流すのに速く、彼らの道には破壊と悲惨がある。」(ローマ3:15、16)
私たちは、自分自身にもそのような傾向があることを踏まえ、何が良くて何が悪いことか見極められるようにいつも蛇のようにさとく、鳩のようにすなおでありたいものです。(聖書より)
(2012年 通巻 60号)
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