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「株価の変動から考えたこと」


5月下旬から乱高下を続ける東京市場の株価。なぜこんなに短時間で株価が変動するのでしょうか?様々な原因があるのですが、その一つにコンピュータによる高速売買が挙げられます。株価は刻一刻と変動するため、どのタイミングでどれだけ売買するかによって、投資家の利益は大きく左右されます。このため、株価の変動要因である業績、為替、社会情勢なのどのデータに加え、専門家が長年培ってきた経験をもとにあらかじめプログラムを組んでおき、コンピュータが自動で売買するのです。(「あたまのいい人が変えた10の世界」NHKITホワイトボックス著より)このような原因で、短時間での高速売買により、売りが売りを呼ぶような激しい値動きになりやすい傾向があるというのです。

ところで、コンピュータを使って、莫大な利益を上げたいと考えるお金。このお金とは一体何でしょう?お金のなかった物々交換の時代のことを考えたいと思います。例えば漁師が獲った魚を麦に交換したいとします。でも、麦を持っている人が誰も魚を欲しいと思わなければ、漁師は麦を手に入れることはできません。そこで、お金の登場です。漁師は別の人に売って、魚をお金に交換し、そのお金で麦を手に入れることができるのです。ですから、お金は交換の仲立ちをする道具といえます。

このように、お金は様々なものを交換する上で、非常に便利な道具です。しかし、少し危険な側面もあります。

「金銭を愛することが、あらゆる悪の根だからです。」(Ⅰテモテ 6:10)

お金をもった瞬間に人が変わってしまった、という話はよく聞きます。お金への執着によって悲しい出来事が起こったこともよく耳にします。お金自体を愛し、執着することは良くない方向に進むことが多いのではないでしょうか?

便利な道具であるお金。そのお金と上手に付き合っていく必要がありそうです。


(2013年 通巻108号)

 
 
 

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